海くるみは商品ではありません。わざわざ買わなくても、誰にでも見つけることができます。

鬼くるみや姫くるみの木の多くは川沿いに自生していて、毎年秋になると、離れた場所で芽を出すために実を川の流れに落とします。岸に流れ着いて根を張ることができた実は次の世代へとつながりますが、ほとんどの実はそのまま海まで流れていってしまうのです。
途中で緑の実の部分は腐り落ち、種だけになって海へ出た多くの胡桃がその先どういう運命をたどるのかわかりませんが、海岸を散策しているとかなりの確率で、潮の流れと強い太陽に長い間鍛えられ、味のある外見になって戻ってきたごく一部のくるみ達に会うことができます。